歯科助手の風俗デリヘル物語

私はある歯科医院で助手として働きながら、新宿の風俗店でも働いているチャコ(仮)・23歳。ここではあまり頭の良くない私が、なぜこのような生活をすることになったかについて書いて行こうと思うの。

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私は渋谷の近くにある高校に通っていたのだけど、普段は高校をサボってばかりでセンター街やマルキューとか渋谷の歓楽街で遊び回っていたわ。友達とみんなでカラオケしたり、ちょいヤンキーな男の子とデートしたり青春を謳歌しているようでそれはそれで楽しかった。ただその分学校には行かなかったんだけど、偏差値が低い学校だったから必要最低限授業に出て補修を受けてテストを受ければ進級することはできたの。親は学費こそ払ってくれるけど家に帰ってくるのが夜遅かったから、あまり話をすることも無かったし私のこともあまり気にしてないみたいだった。でもそんな私を気にしてくれた人もいて、それが2年のときの担任だったU。私が学校に行く度に「おいチャコ。お前3日も学校を休んで何していたんだ」「お前勉強はちゃんとしているのか? 高校を卒業したら何をするんだ?」と説教ばかり。
だから学校へ行くとUと喧嘩ばかりしていたの。「私がどうなろうとあんたには関係ないだろ」とか随分ひどいことも言ったかもしれない。でも私が進級できるように補修や進級テストを受けられるようにしてくれたのがUだったの。本来私は必要最低限の授業日数に満たなかったこともあったし、先生たちの中でも私を退学にさせるみたいな話も出たらしいけど、職員会議でUが「何とか進級させるチャンスを与えて欲しい」と頼み込んでくれたりもしたみたい。その頃の私は学校なんかどうでも良かったから「余計なことを」とも思ったこともあったわ。
でも高校3年頃になると一緒につるんでいた友達の中でも「ショップの店員になる」「美容院で勤めたい」なんていう子も出てきたわ。ヤンキーの男の子の中でも「家業を継ぐ」と言って次の進路を考え出した子と、とにかくバカみたいに暴れて警察に補導されたりする子で分かれてきた。そんな周りの状況を考えると、このまま遊んでいるのもバカみたいだと思うようになった。だから何をするかなんて考えてなかったけど、高校だけは何とか卒業して何かを始めようと考えるようになったの。でも頭は良くないし遊んでばかりの私にできることなんてあるのかしら? というのが正直なところ。だからその頃の私は「進路は後回しにしてとにかく高校だけは卒業しよう」ということが目標となった。だから1・2年の頃よりも学校に来ることは多くなったし、友達と勉強をするようにもなったからテストの点数も少しずつ上がった。もしUがいなかったら私はまだ1・2年生をしていたか、高校を退学して街でブラブラしているだけのギャルになっていたんだろうなと考えると、ちょっとは有難いと思ったの。
そんなことをしているうちに進路が決まらないまま夏が過ぎ、秋を迎える頃になると専門学校や就職志望の子は少しずつ進路が決まりだしてきた。そんなときUに呼ばれて進路について話し合うことになったの。
U「お前最近はしっかり学校に来て授業も受けているみたいだな。それで高校を卒業したら何をするのか決めたのか?」
私「まだ何にも決めてない。とりあえず高校だけは何とか卒業しようと思ってる。私みたいに頭が悪いのを雇ってくれる就職先はないだろうし、特にやりたいこともないから専門学校に行こうとも思ってない。卒業したらフリーターとしてアルバイトをしながら、何かやりたいことを見つけようかなって。それかはその間に誰か良い男を見つけて結婚しようかな」
U「そうか。じゃあお前は現時点では進路不明ということだな」
私「そうだよ。高校だけは卒業して、進路はそれからかな」
U「なら歯科医院で働いてみないか? 実は知り合いの歯科医院で、助手をしている人が来年の春頃に寿退社するらしいんだ。そこで誰かいないかって聞かれてな。お前さえ良ければ推薦しておこうと思うのだがどうだ? それにお前さえ良ければ放課後や休日に来て、インターンシップみたいな形で働いても良いとも言っていたな」
私「はあ? ちょっと待って『シカイイン』って何? それの助手って何をするの? それにインターン何とかって?」
U「歯科医院は歯医者のことだ。お前も一度くらい行ったことはあるだろ? 助手の仕事は受付で元気良く患者さんに対応したり、先生の治療を助けたり。でも俺も詳しくは分からんから、調べるなり面接のときに聞くなりしてくれ。インターンシップは学校在学中に、時間があるときに『お試し』という形で、企業で働くことができるってことだ。自分の空いている時間で実際の仕事を体験できるし、その間もお金をもらえる。それに実際に働いてみることでその仕事が自分に向いているかどうか分かるし、もしその仕事をやりたくなったとしたら卒業して働き始めるまでに課題を解決しておくこともできる。他の就職組に比べてもいち早く仕事をスタートできるんだ。なかなかこんなに良い話はないと思うぞ」

Uが持ってきてくれた話を聞くと、歯医者さんで働くことができるらしい。私は子供の頃に何回か行ったけど、薬品の変な匂いがしたのとドリルで歯を削られて痛かった記憶があるな。あと先生やお姉さんが凄く優しかったこと。どうせ私は何をやろうか考えてないしやりたいこともない。だったらその歯医者さんで働いてみようかと思ったんだ。

Uに歯医者で働くと言うと歯医者の先生とすぐに連絡を取ってくれて、面接の日にちを決めてくれた。そのインターン何とかも面接を通過してからの話らしい。取りあえずUに言われたままギャルメイクを就活メイクに変え、履歴書を書いて面接に臨むことに。バイトも今までしたことないから、Uや友達に志望動機とか履歴書の書き方を聞いて書き上げた初めての履歴書。それを持って歯医者に行くと、受付のお姉さんから「チャコちゃんねU先生から聞いているわ。院長からは院内を見学させるように言われているの。1~2時間位受付や診療室を見て、患者さんの診療が落ち着いた後に院長と面接ね」とその日の流れを聞かされる。その言葉通り院長やスタッフさんたちに挨拶をしながら職場を見学する。
思ったことは結構忙しいし、思った以上に重労働なのだなということ。患者さんが何人も来ているときに走りまわるスタッフさんもいるし、受付のお姉さんも患者さんを呼ぶだけでなく薬の処方箋やパソコンを使った予約確認とか忙しそうだった。でも患者のおばさんや小さい子供が「先生ありがとう」などと笑顔でお礼を言っている。今まで誰かに感謝されることがなかった私にとってそれがとても新鮮で、なおかつお礼を言われて微笑んでいる受付のお姉さんを見ていると心が温かくなった。そして診療時間が終了し患者さんが途切れ、いよいよ私の人生初の面接が始まる。しかしそれは意外なものだった。診療をしているときは院長先生や女性スタッフなどみんな忙しそうにしていたのに、診療が終わるとみんな穏やかな表情になり笑顔で私に話しかけてくる。「君が面接を受ける子か」「高校生? 若いな」「さっきは忙しかったから邪険に扱っちゃったかも。ごめんね」。院長先生から呼ばれ「今日うちの医院の仕事を見てもらったんだけどどうだった?」 と聞かれたので先程思った感想をそのまま伝える。すると「そうなんだ。それが歯科医院のやりがいなんだよね」とにこやかに笑うと「では今度一度働いてみるか?」と声をかけてくる。「え? それって採用っていうこと?」 と頭の中にクエスチョンマークが浮かぶ。院長からは「何回か働いてみて、君がうちで働きたいかどうか、うちが君を必要としているかどうかを見ようと思う。まあみんなそれなりに経験は長いから、分からないことがあったら何でも聞いてよね」ということ。面接を全くしていないけど、これで私の歯科医院での勤務がスタートしたのだった。

そして仮勤務初日、どうやら私には春に退職するという歯科助手の先輩が付いて教えてくれるらしい。それはどんな人なんだろうとドキドキしていると、その人は面接のときに案内してくれた受付のお姉さんだった。見た目は若そうだし、キリッとした美人で仕事ぶりもテキパキしている。この前は終始笑顔で優しく色んなことを教えてくれたけど「この人メッチャ仕事できそうだけど、私にこの人の変わりは務まるのだろうか?」という不安も頭を渦巻いている。ただ勤務初日と言っても、スリッパや本棚の整理など受付や待合室の掃除の仕方・パソコンの基本的な使い方・歯科で使う道具や薬についてのレクチャーがほとんど。何も分からず頭も良い訳ではない私は、最初から色々なことをやらされるのではなく「基本的なことからコツコツと」という方針で育てていこうとしているらしい。歯科助手の先輩・マユミ(仮)さんはこれらのことを丁寧に優しく私に教えてくれるので、勤務と言うよりも職場見学の延長という感じで仮勤務の初日が終わったのだった。

高校の先生Uに紹介してもらった歯科医院の面接を受け、仮勤務初日を終えた私チャコ(仮)。勤務初日が終わった後、学校で友達に対して自然と「私今インターン何とかで●●歯科医院で働いていてさ、凄く大変なんだけど先輩の歯科助手とか院長先生が良い人で結構楽しいよ」というように自慢している私がいた。今までは「ダルイ、ウザイ」が口癖だったのに、誰かのことや職場のことを絶賛するなんて初めてと言って良い。このような変化を見て友達も「チャコなんか変わったね」と言っている。以前と比べ目がキラキラ輝いており、生きるための目的を見つけたように表情も顔もイキイキし、とても魅力的な女の子に見えるそうだ。
実は勤務初日に歯科医院で働くことに関してやりがいを感じる場面があった。
まずは来年の春に私と入れ替わりで寿退社する予定である、歯科助手の先輩・マユミ(仮)さん。私に色々教えながらもパソコンを使った予約管理や薬の処方箋・院長先生や衛生士さんに対してのサポート作業・時間が空いたときの院内の清掃など様々な仕事を効率良くテキパキ行っていた。まるで院内全体が見えているかのような視野の広さ。その動きだけでなく患者さんやスタッフに対していつも優しい笑顔を絶やさずに、しかもはっきりとした聞き取りやすい声を出して対応する。笑顔もまだまだぎこちなく、ただ声がうるさいだけの私と比べると全然違うものだと思い落ち込んでしまう。しかし彼女は尊敬できる先輩だし、彼女のようになりたいと思えたのだ。
そしてもうひとつは医院に通っている女の子・マミ(仮)ちゃんと話をしたこと。待合室で待っているときに、マミちゃんが本棚を見て「●●の絵本がないの」と言い出した。そのときマユミさんは診療室の掃除をしていたのだけど、そのマミちゃんが見たいと言っていた本はさっきトイレ付近で他の小児が持っていたのを見た。「もしかしたら」と思ってトイレを見てみると案の定その本が置いてある。トイレからそれを持ってきて、しゃがみマミちゃんと視線をあわせて彼女に本を渡す。
私「探してた本はこれだよね?」
マミちゃん「わー。お姉ちゃんありがとう」
そういって彼女は満面の笑みを見せてくれた。そして「お姉ちゃん。●●読んで」とおねだりをしてくる。そのとき診療室から出てきたマユミさんと目が合い、「良いわよ。読んであげて」と言うような笑顔と目配せを私にしてくれた。その時間は他に患者さんがいなかったこともあり、彼女の要望に応え絵本を読むことに。マミちゃんにちゃんと聞こえるように、それでいて診療室内には聞こえないように声の音量を調節し、マユミさんのように自然な優しい笑顔を心がけて読んであげた。そうするとマミちゃんは笑顔で喜んでくれたし、お母さんからもお礼を言われ頭を下げられた。今まで学校に顔を出さないで、渋谷の街をただブラブラとしていた私が、初めて人から感謝されたようで本当に嬉しかったのを覚えている。
そして何よりマユミさんが優しい笑顔とグッドのポーズをして「グッジョブよ! チャコちゃん」と声をかけてくれたのが嬉しかった。何もできない私でも尊敬できるこの人に褒められるような仕事ができたということが誇らしかったのだ。
そして診療終了後に行われるミーティングでの「今日の良いこと発表会」でも、マユミさんからそのことが発表され、みんなに拍手をされ何だか恥ずかしかった。

このように仮勤務をしていくうちに、マユミさんや院長先生などのスタッフの優しさ、マミちゃんをはじめとした患者さんとの交流の中で仕事のやりがいを覚えていく私。
そんな私がこの医院で仕事をしながら、池袋のホテヘル店でも働くことになるのだけどそれはまた別のところでしっかり話をしようと思うわ。

風俗は池袋で決まりだな!